こんにちは、ナオキです!中規模病院で臨床検査技師として働いています。
「臨床検査技師の国家試験の勉強法が分からない」と悩んでいませんか?
そんな方に向けて国家試験の勉強に取り掛かろうと思っている人に向けて記事を書きました。
こんな方におすすめ
- 国家試験の勉強の仕方がわからない
- 国家試験の勉強をしているけど全く身になっていないと感じている人
私が学生時代に実践した方法であり、がむしゃらに勉強するよりかはマシだと思っています。
人によって自分にあった勉強法があると思われますが、私の勉強法も参考してみて下さい!
目次
勉強を始めた時期は大学4年生になって直ぐ
私が国家試験の勉強を始めたのは大学4年生になって直ぐです。
当時の私は他の人よりも効率が悪い勉強法をしていたので、早めに国家試験の勉強をしていました。
私が使用した参考書は金原の『臨床検査技師国家試験問題注解』です。arrow_downward
私は最初から就職は病院志望であったため、早めの勉強すべきであると考えていていました。
しかし、生理機能検査と病理検査は講義で教わっていなかったので、血液や生化学など既に習った分野だけ勉強していました。
全ての分野を勉強し始めたのは6月
6月位から生理機能検査や病理検査の分野も少しずつ勉強し始めるようになりました。
既に講義で習った範囲しか解くことはできませんでしたが、勉強しておかないと、国家試験にも落ちると考えていました。
効率の良い勉強法をしている人は習っていない分野でも自分で教科書を読んで解いている人もいました。
しかし、私は1人で教科書を読んでもあまり理解できないタイプなので、習っていないところは過去問で勉強しませんでした。
病院の就活をしながら国家試験の勉強をするのはキツイ
就活もダメダメだった私は12月まで中々勉強に身が入りませんでした。
病院の就活で内定が貰えないとメンタルもやられ、国家試験の勉強どころではないです。
本当に気持ちを切り替えるのがツラかったです(涙)
しかし、国家試験に合格できなければ、内定を貰ても意味がないと思っていたので、ひたすら勉強し続けていました。
詳しくは以下の記事で詳しく書いてあります。参考にしてみて下さい。arrow_downward
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1冊の参考書を何周もして理解を深める
1冊の国家試験対策の参考書を何周もして理解していくのが一番です。
これが国家試験に合格する近道です!
何回も繰り返し解いていると段々と試験問題の内容や傾向がわかるようになってきます。
人によっては1回使用してみて、自分に会ってなさそうだから、他の参考書に手を出す人がいます。
これは勉強する上で一番やってはいけないパターンです。
ポイント
1冊の参考書を徹底的に覚え込むまでやり込む
もし、徹底的にやり込んでも模擬試験で点数が上がらない場合は基礎知識が無かったり、テキトーに取り組んでいるかのどちらかです。
生半可な気持ちで取り組んでいると、合格できなくなります。
では、どのようにして1冊の参考書で勉強に臨んでいくのかを以下で具体的に書いていますarrow_downward
1周目:国家試験問題の全体を把握する
ここからは私がどのようにして1冊の参考書だけで勉強したのかについて書いていきます。
参考にしてみて下さい!
1周目は「国家試験の問題はこんなもんか」程度の軽い気持ちでやり始めた方が良いです。
「よしやるぞ!」とやる気になって勉強し始めたはいいけど、全く解けなくて挫折してしまう人もいるかと思われます。
ポイント
- 1周目は問題に慣れることが大事
- 解く時間も気にせずに気楽に取り組む
エンジン全開で問題に取り組まないように気を付けて下さい。
最初は何も分からない状態なので、全力で取り組むと、途中で本当に心が折れます。
2周目:問題文や解説などをしっかり読み始める
1周目でどのように問題が出題されているかを把握したら、2周目からは問題文や解説などをしっかり読む必要があります。
問題文や解説を読んで徐々に内容を理解していかなければいけません。
しかし、2周目においても解説を読んで1回で完璧に理解しようとは考えないようにして下さい!
人によって理解できるスピードやキャパシティは異なります。また、問題によっては1回読んだだけでは理解できない内容もあります。
1問に対して長時間悩み続けるよりかは他の問題を解いて、国家試験問題に慣れた方が良いと考えています。
正解率にこだわってはいけない
問題を解いていて、正解率が高いことは良いことですが、過去問で勉強している間は正解率にこだわらない方が良いです。
寧ろ、問題の内容や解説、他の選択肢を選んではいけない理由などを考えた方が良いです。
正解率にこだわると、一喜一憂してしまい、問題を解く気力をなくしていく原因になります。
無駄なことはやめた方が良いです
本番の国家試験までに正解率を高くしていれば問題ありません。
それまで、トコトン勉強し続けるようにしましょう!
3周目:理解できない問題や解説に対して時間を掛ける
3周目から段々と直ぐに解ける問題と解けない問題が分かってくると思います。
3周目からは自分で理解できない問題を減らしていく必要があります。
時間を掛けて理解すべき問題
- 問題文を読んでも理解できない問題
- 選んだ選択肢が何故違うのかと疑問を抱いてしまう問題
- 解説を読んでも理解できない問題
根本的に何が理解できていないのかを自分自身で把握しなければいけません。
知識はあるが理解できていないのか、知識が無いから理解できないのかなどがあります。
理解を深めるように意識して勉強していきましょう!
わからない問題に対して悩んで良い時間は1時間まで
分からない問題に対して自分で調べても1時間以上悩んでしまう場合は学校の先生や友人に訊いた方が早いです。
1時間以上悩んでしまう問題は他の問題に取り掛けなくなり、時間の無駄であり、効率が悪いです。
わからない問題に対して教科書やノートを見返すので、本当に知りたい内容以外の内容も知識として入ってきます。
そのため、時間を掛けて、分からなくても知識を得るという意味では無駄ではありません。
(図がほしい) 教科書などを読んで自分の頭の中で連想させることが大事
4周目以降:時間を掛けずに解く
4周目以降からは正解率を上げることも大事ですが、問題を解くスピードも大事になります。
過去問を何周目も解いていると段々と問題にも慣れてきて、前よりも早く解くことができるようになります。
しかし、実際の国家試験では100問を2時間30分で回答しなければいけません。
ある程度理解できる問題や得意分野には時間を掛けずに解くように練習するようにしましょう!
メリハリを付けて問題を解く
上記で書いたように、メリハリを付けて問題を解くようにしましょう!
苦手分野や計算問題など時間を掛けて解かなければいけない問題に時間を多くつくれるように時間配分を考えなければいけません。
また、見直しの時間もつくれるように解いていかなければ、試験に落ちてしまう可能性もあります。
制限時間一杯で100問を解こうと考えていると、残り時間1分前で名前やマークミスなど小さいミスに気付き、修正できずに試験に落ちてしまうこともあり得ます。
本番の国家試験では何が起こるか予測できないので、心に余裕を持たせるためにもメリハリを付けて問題を解きましょう!
苦手分野が中々理解できない場合はもう一度、教科書を読み返す
幾ら過去問だけで勉強していても内容を理解できない人もいるかと思います。
このような場合、基本的な内容を学び直す日を設けて勉強してみて下さい。
これにより、問題に対して上っ面だけの知識で問題を解くのではなく、根拠をもって回答することができます。
苦手分野を全て勉強するのではなく、苦手分野の中で具体的にどの部分が苦手であるかをしっかりと把握した上で勉強するようにして下さい。
例
- 生化学が苦手だけれども、特に脂質系が苦手だから、脂質系を勉強する
- 生理が苦手だけど、脳波を読むことができないから脳波を勉強する
自分が本当に苦手な分野の勉強をした方が時間の無駄がなく、効率良く基礎知識を得ることができます。
分野別に問題を解きながら基礎知識も身に着けられる参考書としてComplete+ MT(黒本)があります。
過去問だけでなく、表などで綺麗にまとめられている箇所もあるので、苦手分野を勉強するには最良の参考書です!
模擬試験はその時点の実力がわかる
模擬試験はその時点の自分の実力を知ることができる絶好の機会です。
また、時間配分も知ることができるので、しっかりと身に付いているかを確認できます。
模擬試験で点数が低かったり、過去問で似たような問題を解いたのにも関わらず間違えたりした場合はしっかりと勉強した方が良いです。
勉強時間が短かったり、基礎知識が無い状態です。
模擬試験は必ず復習する
復習する理由は3つあります
ポイント
- 模擬試験と似た問題が国家試験で出題された際に解けるようにする
- ケアレスミスした際に原因を客観的に評価できる
- 模擬試験で新たな知識を得られる
模擬試験と似た問題が国家試験で出題された際に解けるようにする
国家試験で似たような問題が出題された際に
「この問題、模擬試験で見たことある。けど、答えが何だったかわからない」
という状況をなくすために復習をするのです。
ケアレスミスした際に原因を客観的に評価できる
マークミスなどのケアレスミスをした際にミスをした原因を客観的に知ることができます。
制限時間に追われることなく冷静になって、問題を解くことができます。
そのため、冷静に問題をやってみたら、普通に正解したなんてこともあります。
模擬試験で新たな知識を得られる
模擬試験では過去問では得ることのできない知識を学ぶことができます。
寄生虫などは写真など実際の物を多く見て、知識として蓄えていた方が良いです。
これにより、知らない状態を減らすことができ、国家試験で合格できる可能性が上がります。
私自身の考え
個人的に知識は多くあった方が良いと考えています。
国家試験に使えるか否かは別として、知識がなくて問題が分からないという状況にならないようにするためには必要な事です。
実際、私は漫画で読んだ内容が偶然にも国家試験に出題されたことがあり、その知識があったので、問題に正解できた経験があります。
まとめ
今回は私が実践した国家試験の勉強法について紹介しました。
今回の記事の内容のおさらいをしましょう!
今回のおさらい
- 国家試験の勉強を始めたのは4月(病院志望であったため)
- 1冊の国家試験対策の参考書を何周もする
- 参考書を何周もして理解を深める
- 苦手分野をしっかり勉強する日を設ける
- 模擬試験は必ず復習する
人それぞれ勉強法は異なります。
闇雲に国家試験勉強をしても無駄で、戦略を立てて勉強をした方が効率が良いです。
是非、私の勉強法も試してみて下さい!
お疲れさまでした!