仕事術

新人の検査技師がやりがちな失敗と失敗の対策法をご紹介

2021年12月19日

今回は新人の臨床検査技師がやりがちな失敗についてご紹介していきます。

 

私自身、新人の頃は多くの失敗をしてきました。

新人の頃はやる気で満ちている人が多いかと思います。しかし、一生懸命すぎるが故に目の前のことだけに意識が集中してしまうことがあります。

また、何か仕事をやらなくちゃと思い、今やらなくてもいい優先順位の低い仕事をしてしまう人がいたりします。

 

 

今回の記事は新人が失敗しないための記事を書いていきます。

 

 

 

周囲の状況を把握し、行動する

新人だけなく勤務歴10年目の上司でも優先順位がわかっていない人がいます。

 

新人は周囲の状況が把握できないことが多々あり、1つのことに集中しがちです。

1つ仕事に集中するこは大切ですが、周りが忙しくしているのに優先順位が低い仕事を集中して取り組んでいたら、邪魔な存在です。

また、先輩や上司が『これして』などと指示しないと動けない人は使えない人間です。

 

 

戦力となる人材は今自分が何をすべきか周囲の状況を把握して行動します

 

 

状況を把握して行動する例

  • 採血検体を遠心機に入れて遠心分離すべきなのか
  • 検査結果を送るべきなのか
  • 他の部署で忙しそうにしている人のフォローに入るべきなのか   など

 

 

自分が何をすべきかを冷静に落ち着いて客観的に状況を把握すれば、おのずと分かります

 

自分が何をすべきかわからない場合は仕事ができる先輩や上司に声を掛けて指示を仰ぐことから初めてみて下さい。

何もせずに、ただボーとしているよりかはマシです。

 

 

仕事は好きな事ばかりではなく、嫌なこともしなければいけません。

自分がしたいことではなく、今の仕事場の状況を把握して自分がすべきことで行動して下さい。

影から人の役に立つ人間として行動する。これが仕事のできる人の1つの特徴です。

 

 

ナオキ
人によってはくっちゃべるだけで、手を動かして仕事をしない人もいます。
本当にこういう人は邪魔ですし、仕事をしないならどっかに行っててほしいです

 

 

 

検体の取り直しの例:目の前のことしか注意を向けることができない

採血検体が溶血していた場合、LD、AST、Kの値が上がってしまうので、取り直しをする必要があります。

検体を取り直しを看護師さんに依頼する場合、直ぐに看護師さんに連絡をするのではなく、他の検体も溶血の有無、血算が凝集していないかを確認してから看護師さんに採血の取り直しを依頼します。

取り直し採血は1回で済む方が患者さんの苦痛も少なく、看護師さんの手間も省けます。

 

 

 

↓↓↓新人が失敗してしまう事例を下にどんな感じであるかを示します↓↓↓

 

 

看護師さんから生化学血算凝固の検体を受け取り、生化学と凝固は遠心分離し、血算はそのまま機械に検査を掛ける。

新人
あ、生化学の検体が溶血している!
病棟の看護師さんにすぐ連絡して取り直しなくちゃ

 

新人乙が病棟に連絡をする

 

病棟看護師です
看護師
新人
検査科 乙です。
〇〇さんの生化学検体が溶血していたので、取り直しをお願いします
わかりました。○○さんの生化学検体ですね
看護師
新人
よろしくお願いします

 

先輩 甲が血算に凝集があることを発見し、取り直しする旨を言われる

 

血算に凝集が見られたんだけど、生化学と凝固は溶血とかしていない?
先輩 検査技師
新人
先ほど生化学が溶血していたので、病棟看護師に生化学の取り直しを依頼しました
それはダメ!
生化学以外にも血算や凝固があるから溶血とかしていないか確認しないとダメ!
先輩 検査技師

 

凝固も溶血していることが判明し、再度取り直しをすることを病棟看護師に依頼する

 

新人
検査科 乙です。
先ほど生化学の取り直しをお願いした○○さんなのですが、血算と凝固も取り直しをお願いします
え?
さっき、生化学取り直しましたけど、血算と凝固もですか!
看護師
新人
はい すみません
血算と凝固も取り直してもらう必要がありました
何で1回で取り直しが済むように確認しないのですか(怒)
何回も取り直しをするようなことはしたくありません(怒)
看護師
新人
大変申し訳ございません
私のミスでこのようなことになってしまいました。申し訳ございません

 

 

 

↑↑↑このような感じで新人は目の前で起こったことばかりに気が向いてしまい、直ぐに採血の取り直しをしなければいけないという発想になってしまいます。

その結果、看護師さんに採血の取り直しを2回も依頼することになります。

 

 

ポイント

溶血していたら、直ぐに看護師に連絡するのではなく、他の検体に問題がないかを確認しから取り直しを依頼する

一旦落ち着いて、頭の中で考えて行動する

もし、取り直しをすべきかどうかで迷った場合は先輩に相談する

 

木を見て森を見ずにならないためにも一旦落ち着いて、自分がどう行動すべきであるかを考えることが大事です。

あまり長い時間考えてしまうと看護師さんから『何でもっと早く連絡しないの』といわれてしまうので、考える時間は1分程度にして下さい。

1分以上考えてしまうのであれば、先輩や上司に相談しアドバイスを貰うのも1つの方法です。

 

 

 

電話をする際は目的をもって話す

新人が電話を掛けた際、何を言っているのかわからないことがあります。

また、新人自身も自分で何を言っているのかわからなくなることがあります。

 

新人が電話で何を言っているのかわからない原因として

  • 何を伝えるべきか曖昧でちゃんと整理できていない
  • どうやって相手に伝えればいいのかわからずにグダグダと話してしまい、相手に伝わらない

が挙げられます。

 

 

電話をする際は自分の頭の中で考えて、整理してから電話するのがベストです。

誰に、どのような事をしてほしいのか、何をしてほしいのかを明確にしてから電話をするようにして下さい。

電話相手は電話の為に時間を割いているので、分かりやすく要点だけ伝えるべきです。

 

 

 

 

まとめ

今回は新人・新卒者が仕事をする上で押さえておくべき内容を書きました。

 

心を落ち着かせて、自分が何をすべきかを考えて行動することが大切です。

採血検体の取り直しにおいて、目の前で溶血した検体を発見した場合、血算や他の検体に問題が無いかを確認することで取り直しを1回で済ませるようにするのがベストです。

また、電話をする際も頭の中で整理してから、相手に何をしてほしいのかを明確にしてから話すことを意識して下さい。余計なことは一切言う必要はありません。

周囲の状況を冷静に判断し、行動するだけで仕事ができるようになります。

 

 

意識して行動するだけでだいぶ違いますので実践してみて下さい。

 

  • この記事を書いた人

ナオキ

中規模病院の臨床検査技師から一般企業に転職。 転職期間10ヶ月、応募数は100社以上。 →転職で給料と休日数アップ。 検査技師から一般企業への転職で自信がない、内定が貰えない人向けに記事作成

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