仕事術

人の意識は単純バカ! 自分から人の意識を向けさせるように仕向ける

2022年2月12日

こんにちは、ナオキです!中規模病院で臨床検査技師として働いています。

 

 

職場や学校など、身近なにいる人々の中で、

「何であの人は目の前にあるモノにしか気づかないんだろう」

と思ったことはないでしょうか?

 

 

自分と他人が見ている視点が違うことにギャップを感じ、細かいことに気が付く繊細な人には不満だと思いますよね

損な不満に感じてしまう人に今回の記事を書きました。

こんな方におすすめ

  • 何故、他人が小さいことに気付けないのかと不満に思っている人
  • 小さいにことに目がいってしまう自分がおかしいのではないかと思っている人
  • 指示するのが苦手だが、他人に気付かせるためにどのようにしたら良いか悩んでいる人

 

今回の記事では、他人が小さいことに気付けない単純な人を行動させる方法についてご紹介します。

相手をコントロールさせるには相手のことを知らなければいけませんが、時には相手を気遣う気持ちも大切になります。

 

 

私が検査技師として働いてきた経験も踏まえて記事にしています。

是非参考にしてみて下さい!

 

 

【大前提として】小さいことに気付く人は繊細な心の持ち主

他人が気付かないような小さいことにも気づく人は繊細な人です。

他人にはない長所であり、仕事をする上では武器にすることができる能力です。

 

 

自分のレベルよりも低い人に合わせる方が辛いと思い、ストレスに感じてしまいますよね

ナオキ
私はレベルの低い人と合わせるとストレスに感じてしまうので、付き合わないようにしています

 

 

ポイント

繊細な人は小さいことに気付ける能力を持っている

仕事をする上では長所になる

 

 

場合によっては他人から「変な人」と白い目で見られかもしれませんが、そんなことに気にする必要はありません。

寧ろ、小さいことに気付けない人が普通よりも劣っていると考えた方が良いです。

そうでなければ、仕事も生活もやっていけません。

 

 

 

 

 

1. 人の意識は単純! 目の前で起こった事にしか意識を向けられない

多くの人が自分の目の前で起こった事目に見えるモノにしか意識を向けることができません。

理由は簡単で、ほとんどの人は効率良く仕事をしておらず、学生時代の延長戦のような感覚で仕事をしているからです。

 

 

意識が単純な人の特徴

  • 新人
  • 先入観や思い込みで行動する人

 

上記2つについて以下で詳しく解説をしていきます!

 

 

 

1.1 新人は確認作業を怠ってしまう

新人の場合、今、目の前で起こった事にしか反応できない傾向があり、確認作業を怠ってしまうことがあります。

このような新人の場合は、確認作業をするように指導してあげることが重要になります!

 

新人は仕事を覚えることに必死で、大まかな内容を把握できているのですが、細かい点に気付きことがあります。

ナオキ
経験を積むことで、小さいことにも気付き、確認作業をするようになります

 

 

 

以下に検体検査を受け付けをしてから検査結果を送るまでの大まかな流れをご紹介いたします。

大まかな検体検査の手順

  1. 採血検体が来て、受け付けをする
  2. 遠心機で遠心分離する
  3. 遠心機から検体を取り出す
  4. 検体を機械に流す
  5. 検査結果を確認して、送る

 

上記のように、大まかな検査手順しか覚えられていないので、溶血した場合などの細かい手順に対処できないことがあります。

 

 

以下に検体が溶血していて、新人がミスをしてしまう具体例を示します。

 

 

【採血検体で取り直しを依頼する際、他の検体も取り直すかを確認できない】

生化学検体は血清で測定するため、遠心分離してから測定をする必要があります。

遠心分離するまで生化学検体が溶血しているかどうかはわかりません。

遠心分離後、生化学検体が溶血していた場合、血算や凝固など他の検体に問題がないかを確認してから、看護師さんに取り直しの連絡をします。

 

 

しかし、新人の検査技師の場合、溶血した生化学検体を見つけると、直ぐに看護師さんに取り直しの連絡をしてしまいます。

取り直しをした患者で、血算に塊があった場合、血算も取り直しになります。

この結果、生化学だけでなく、血算も取り直すハメになり、看護師さんだけでなく患者さんにも迷惑を掛けてしまいます。

 

 

正直、新人の内はミスをしても仕方がない部分もあります。

上記のような失敗を経験することで、次からはミスをしないようにしようという意識が芽生えます。

 

 

 

 

1.2 先入観や思い込みで行動する人は、目の前のモノにしか意識が向かない

勤続年数が長い先輩でであっても、先入観思い込みで行動する人がいます。

このような場合、未然に相手の行動を先読みして、必要なモノを先に準備しておくことが最良であると思われます。

話し掛けにくい先輩もいれば、相手の行動を指摘するのが苦手と思う人には打って付けの対処方法だと思われます。

 

注意ポイント

自分の先読みが外れたり、自分の予想とは異なったモノを相手が求めていたりする場合があります。

そのため、よく相手の性格や思考などを知っていなければいけません。

 

 

先入観や思い込みで行動する人は男性に多いです。

ナオキ
私の経験上、男性は目の前にある検体を見つけたら、衝動的に行動し始める傾向があります

 

 

今、目の前に検体があるから、直ぐに検体を処理しなくちゃいけないという先入観にとらわれていることが多いです。

そのため、(優先順位が低い)検体が目の前にあったら、その検体を処理し始めてしまいます。

他人が仕事をしていても、お構いなし状態なので、時として、周囲の人に迷惑を掛ける場合があります。

 

 

 

 

2. 人の視線は常に下にあり、咄嗟の時にも下にしか意識が向かない

日常生活から人の視線は下を向いており、咄嗟に行動する際も視線は下を向いています。

この場合、自分から相手が求めているモノを予想して、渡してあげる気遣いが大切になります。

 

この理由として、人は見上げる回数や時間よりも、見下ろしている回数や時間の方が圧倒的に長いからです。

 

 

ナオキ
スマホやパソコンの画面など自分の目の位置よりも低い位置で見ていることが多いですよね

 

 

 

具体例を示した方が分かりやすいので、具体例を以下に紹介します。

 

 

【電話対応でメモ用紙が必要になった際、人は下の方にメモ用紙がないかを探してしまう

私の検査室では全員で共有して5個のメモ用紙を使用しています。そのため、誰かがメモ用紙を使っていると、必要な時にメモできなくなります。

しかし、予備のメモ用紙として棚にストックしてあるので、上を見れば、メモ用紙が見つかります。

 

電話でメモが必要になった際、近くにメモが無く、必死にメモ用紙を探している人(Aさん)がいました。

Aさんは上に視線を向けるのではなく、下の方でずっとメモ用紙を探していました。

私はAさんがメモ用紙を探しているのに気付いたので、棚の上の方からメモ用紙を差し出しました。

 

上記の例からわかるように、人の視線は下にしか向きません。

人は賢くないので、咄嗟に行動する際、必要なモノが無かったら、別のところにモノがないかを探す意識を向けることができません。

そのため、メモ用紙など相手が必要としているモノを予想して、自分から差し出す気遣いが大切です。

 

 

 

3. 人が行動するように自分から仕向ける

自分から相手に指示するのが苦手と思っているのであれば、自分から相手が勝手に行動させるように仕向けることが重要です。

基本的に、人の意識は目の前にあるモノや目の前で起こった事にしか反応できません。

 

ナオキ
私の経験上、8割の人が自分から仕向けることで行動をしてくれるようになりました

 

 

 

しかし、人に指示するには勇気が必要になったりします。

そのため、以下に当てはまる人には今回の行動をお勧めします。

 

チェックリスト

  • 気が弱く、中々相手に自分の思いを伝えられない人
  • 相手に指示をすることで嫌われてしまうのではないかと思っている人
  • 年齢が近い先輩などあまり強く言えない人

 

 

上記3つに当てはまる人は人に指示をしたり、声を掛けたりする必要がありません。

そのため、あまりストレスに感じることは少ないと思います。

 

 

 

では、私が実際に人を動かすように仕向けた具体例を以下に紹介します!

 

【ゴミを捨てる際は1つのゴミ箱にだけ捨てるのはなく、複数のゴミ箱に均等になるように捨てる】

採血検体などで発生した医療廃棄物は全て医療廃棄物専用の段ボールやペールに入れて捨てなければいけません。

段ボールは各部署に1カ所置いてあるので、検査室内に6個の段ボールが必ずあります。

ペールは採血室には絶対置いてあり、私が勤務している採血室では4個あります(注:病院によって置いてある個数は異なります)。

多くの病院でゴミなどの掃除は新人の朝の仕事であると思われます。

 

 

部署によってゴミを捨てる量やサイズなどが異なり、午後には一杯になってしまう段ボールと比較的空いている段ボールの2極化が生じてしまいます。

基本的に朝、段ボールを新しくしておけば、次の日の朝までは交換せずに済みます。

 

 

人は一瞬で新しい段ボールに替えるかどうかを判断するので、1秒もしないでゴミの量が満杯でなければ、新しい段ボールに交換しません。

そのため、朝の時点で6割位しか段ボールにゴミが入っていなければ、新しい段ボールに交換しません。

その日の午前中に出たゴミで一杯になると、午後に新しい段ボールに交換しなければならず、仕事の効率も悪くなります。

 

 

そこで、私は以下の行動をするようにしました👇

新人が必ず朝の時点で新しい段ボールに交換させるために、ゴミを捨てる場所を選び、6個ある段ボールのゴミの量が均等になるようにしてます。

各段ボールが8割位のゴミの量になると、新人は全ての段ボールを交換しなければいけないという意識になり、全て段ボールを交換するようになりました。

 

 

上記の具体例のように自分から人を動かすように仕向ければ、勝手に行動してくれるようになります。

人に指示するのが苦れな人や嫌われてしまうと思っている人にはお勧めです!

実践してみて下さい!

 

 

 

4. 何も考えていない or 他人任せの人は行動すらしない

自分から人が無意識に行動させるように仕向けても、動かない人はいます。

そのような人は以下の2つが当てはまるかと思います。

 

行動しない人の特徴

  • 何も考えずにテキトーに行動している
  • 他人に任せて、誰かがやってくれるだろうと思っている

 

 

この2つが当てはまる人は楽をしたい気持ちが強く、面倒くさいと感じる行動や嫌だと思うことから避ける傾向があります。

楽をするために、見て見ぬふりや意図的に無視したりします。

 

 

また、このような人は思考停止しているので、仕事においてもテキトーにしか仕事をしません。

 

 

 

4.1 相手にするのは自分が損をするだけ

中々動かない人を無理矢理にでも動かそうとしても、自分の労力の無駄です。

寧ろ、自分でやってしまった方が早いのであれば、自分でやってしまった方が良いです。

 

テキトーに仕事をする人は小さいことにも気づけないので、思考停止状態です。

仕事でどうしても付き合わなければいけないのであれば、必要最低限の業務連絡だけして、効率良く自分の仕事を進めるようにしましょう!

 

 

 

まとめ

今回は人を動かすために自分から相手の意識を向けさせる内容について書きました。

今回の記事のおさらいをしておきましょう!

 

今回のおさらい

  • 人の意識は単純で、目の前にあるモノや目の前で起こった事にしか意識を向けれられない
  • 人の視線は常に下にあり、咄嗟の判断時にも下にしか意識が向かない
  • 人を動かすために自分から人が行動するように仕向ける
  • 自分で仕向けても行動しないようであれば、無理矢理にでも人を動かそうと思わない

 

 

人の意識は本当に単純です。

最初は自分から仕向けるのが難しいかもしれませんが、仕向けることに慣れてくれば、勝手に人が行動してくれるようになります。

今回の記事で紹介した内容を発展させていけば、色々な場面で人を行動させることができます。

 

 

 

お疲れさまでした!

  • この記事を書いた人

ナオキ

中規模病院の臨床検査技師から一般企業に転職。 転職期間10ヶ月、応募数は100社以上。 →転職で給料と休日数アップ。 検査技師から一般企業への転職で自信がない、内定が貰えない人向けに記事作成

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